肢体不自由児・者の美術展/デジタル写真展

第29回(平成22年度)「肢体不自由児・者の美術展」特賞受賞作品

平成22年12月2日~5日まで、東京芸術劇場5階展示ギャラリーにて開催されました。

●厚生労働大臣賞

雨に咲く花(絵画)   優(書)
 
黒田 薫   和本 純
広島県広島市   和歌山県海南市
初めてなのでドキドキしながら何枚か書きました中の1つです。水の配分がわからずこれくらいかなぁと思いながら描きました。日常は車いすで移動をしています。絵を描く友だちの紹介で描きました。   車いすに座って右足指にはさんでの制作です。手も不自由なので字を書く体験を一字ずつ足で試しています。

●文部科学大臣奨励賞

花部見物(絵画)   白い雲(書)
 
池田 誠   鳥巣 希実花
佐賀県立うれしの特別支援学校中学部3年   筑波大学附属桐が丘特別支援学校小学部3年
(東京都)
夏休み中に制作しました。花火や夜店のたのしさを出すため、クレパスと水彩絵の具を使って制作しました。   「雲」の字の画数が多くて、全体のバランスが難しかったです。あめかんむりの点々の大きさに特に気をつけました。

●東京都知事賞

高4G ミニ喫茶店スタッフ(絵画)   虫メガネで見れば!(絵画)
 
渡辺 美保   川岸 冏子
東京都立北特別支援学校高等部2年   アートクラブフープ(東京都)
訪問学級で週1回スクーリングをしています。グループ全員と進路週間で喫茶店をしたことが強く印象に残って、下絵に4時間彩色に10時間強かけました。   少しずつなので結構時間がかかりました。

●全国特別支援学校肢体不自由教育校長会賞

三方原の野菜(絵画)   飛鳥(書)
 
野寄 貴大   田中 千尋
静岡県立西部特別支援学校高等部2年   青森県立青森第一高等養護学校2年
野菜の形と色に興味をもちました。かぼちゃと大根を中心に全体の構成を考えてまとめました。色は、描いているうちに自分の感じたままで着色しました。時間が過ぎることを忘れて描きました。   何を書くか決めるとき、直感で「飛鳥」に決めました。でも「飛」も「鳥」もバランスが難しくてどこかが必ず字の形が崩れます。「飛」の真ん中の縦棒が曲がって何回もやり直しました。

●全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会賞

はじめての洗濯(絵画)   翔(書)
 
末永 将大   吉見 成生
長崎県立諫早特別支援学校高等部2年   高石市立高石中学校(大阪府)
寄宿舎に入って、自分で洗濯をするようになりました。洗濯は面倒くさくて嫌ですが、自分が困るのでサボらずにやっています。機械の細かいところをよく見て描きました。   夏休み期間中はこの作品に集中しました。ぼくは体が左に傾くので、左手で支えながら右手で力強く書きました。

●全国肢体不自由児・者父母の会連合会賞

月(絵画)   篤(書)
 
末永 将大   吉見 成生
長崎県立諫早特別支援学校高等部2年   高石市立高石中学校(大阪府)
足が不自由で、手先も器用ではないので、パステル色鉛筆を使って描きました。弱視の為、紙を顔の近くまで持ってきて描きます。ぼんやりした世界は離れてみて初めてその美しさに気付きます。   片手(右手マヒ)では何もできません。たまたま右手で上手に書きましたので、左手で書いてみたら見事にかけました。

●朝日新聞厚生文化事業団賞

被爆前の原爆ドーム(絵画)   牡丹(書)
 
野上 政義   丸山 美紀子
北広島リハビリセンター(北海道)   新潟県立上越養護学校中学部2年
握力が弱く手指に振戦があり、現在ある筋力を上手に使いましょうとリハビリを受けています。腕を体に付け上半身で前方に彫刻刀を押し出し、曲線は版木を少しずつ回しながら約25日間程度で制作しました。   花がとても大好きで「牡丹」という字を篆書でチャレンジしました。長い縦画を書くために、前の方へ勢いをつけて腕を伸ばしました。腕が疲れて苦労しましたが、満足のいく字になりました。

●毎日新聞社会事業団賞

月夜の世界(絵画)   道(書)
 
伊藤 わかな   成田 将和
東京都立村山特別支援学校中学部2年   青森県立青森第一高等養護学校2年
版画(コラグラフ)です。自分たちが集めてきた不用品の中から気に入った物を台紙の上に貼り版を作りました。本人の強い意向により左側の空間には、なにも貼らなかった結果、刷り上がった作品はメリハリのついた動きのある空間が現れました。   「道」を書くことにしました。これから私たちの行く道は険しいけれど、自分で一歩一歩行くしかない道です。そういう決意を込めて書きました。

●NHK厚生文化事業団賞

3くみもやらんといかんばい(絵画)   わたしの弟(コンピュータアート)
 
吉村 通人   德弘 希伊
福岡市立西長住小学校1年   土佐市立宇佐小学校5年(高知県)
運動会で走っている所を描きました。赤い帽子をかぶり、PCWで走っているのがぼくです。クレヨンで大きく描いたり、絵の具で周りを塗ったりする所をがんばりました。運動会の写真を見ながら描いています。   両手が不自由なので、鼻にセンサーを感知するシールをつけ、顔を動かして絵を描きました。手が難しかったので、実際にリコーダーを持つ手をよく見て描きました。

●NTTデータ ジェトロニクス国際賞

陶器と真剣勝負(絵画)   無心(書)
 
富岡 大志   村中 智気
長崎県立諫早特別支援学校高等部3年   青森県立青森第一高等養護学校1年
粘土で器を作っているところです。粘土も机も似たような色なので、難しかったです。手の動きをよく見て描いたところが工夫したところです。   両手にまひがあるので、左手で書きました。「無」の横棒を右上がりに書くのが難しく、思うように筆がうごきませんでした。右上がり右上がりと呪文のように唱えながら書きました。

●オリックス賞

初めて潜って見た魚(絵画)   トキめき(書)
 
田畑 秋香   古川 育実
沖縄県立泡瀬特別支援学校中学部3年   新潟県立上越養護学校中学部2年
初めて海に潜った時の感動をなんとか絵にしようとがんばりました。不自由な足を支えてくれる人、楽しませてくれる魚、沖縄の海は最高でした。   2009年に開催された「トキめき新潟国体」。イメージキャラクターのトッキッキがとても大好きです。トッキッキを思い浮かべながら、時間をかけてじっくり書きました。

●日本肢体不自由児協会賞

U.Nオーエンは彼女なのか?(絵画)   真心(書)
 
小野尾 悠   河村 真里奈
千葉県立桜が丘特別支援学校高等部2年   岐阜県立岐阜希望が丘特別支援学校小学部6年
選択美術の授業で取り組みました。曲からイメージを広げ、細部までていねいに描き込みました。   体幹に歪みがあり、右腕に余分な力が入るため、力加減を意識して書きました。初めて、隷書的な字体に挑戦しました。

●審査委員特別賞

どこ見てんのよお。こてつ!(タイプアート)   チンパンジーのすももちゃん(タイプアート)
 
村上 秀実   渡辺 良子
東京都品川区   茨城県筑西市
愛猫「こてつ」の写真を元に制作しました。顔を観察しながら色を考えるのに苦労しました。表情がうまくでたか心配です。今後どのとくらい身体が続くかわかりませんが、1年1枚描き続けていきたいと思います。   私は唯一使える足指でタイプライターを打って描きます。チンパンジーは知っているらしく、握手会の時に私には足を求めてきました。うれしくなって描きました。黒で濃い部分を描き、その上に茶色を打ちました。

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