協会の活動
ねむの木賞・高木賞
ねむの木賞・高木賞について
令和6年度候補者推薦受付中
ねむの木賞は「ねむの木の子守歌」の歌詞著作権を肢体不自由児事業振興のために当協会へ下賜された上皇后陛下の御意志を永く記念するため、昭和42年に設けられたもので、医療型障害児入所施設、療養介護事業所、特別支援学校等において永年勤務し、障害児・者の日常生活指導などに携わり、優秀な成績をおさめている女性職員に対してその労をねぎらい、また、今後の益々の活躍を期待して毎年授与しているものです。
高木賞は、わが国で初めて肢体不自由児療育の体系をたてられ、療育事業に偉大な貢献をされた本会創設者故高木憲次博士の御遺徳を永く記念するため昭和42年に設けられたもので、肢体不自由児・者療育の領域において特に顕著な功績のあった方、または特に療育面で優秀な研究を行った方に対して授与するとともに、今後の療育の分野において活躍が期待できる方に対して高木奨励賞を授与しているものです。
第57回(令和5年度)「ねむの木賞・高木賞」贈呈式
第57回(令和5年度)「ねむの木賞・高木賞」の贈呈式が、去る令和5年11月8日に東京品川のザ・プリンスさくらタワー東京において日本肢体不自由児協会総裁常陸宮殿下のご臨席のもと行われました。
今年度のねむの木賞は、全国の関係施設・学校等からの推薦を受けて次の4名の方が受賞されました。
・末 裕子氏(保育士)
別府発達医療センターめじろ園(大分県)
・落合 三枝子氏(看護師)
島田療育センター(東京都)
・成澤 佐知子氏(支援員)
四天王寺太子学園(大阪府)
・鈴木 淳子氏(栄養士)
東京都立花畑学園(東京都)
受賞者の皆さんはそれぞれの施設や学校等において、永年にわたり障害児・者の日常生活の看護、援助・指導業務に献身的に尽くされて、各職場の職員からも厚い信頼を得ている方々です。
一方、今年度の高木賞は次の方が受賞されました。
(高木賞)
・下山 直人氏
筑波大学(筑波大学理療科教員養成施設)
:非常勤講師(東京都)
(高木奨励賞)
・田中 弘志氏
心身障害児総合医療療育センター:医師(東京都)
高木賞を受賞された下山直人氏は、永年にわたり日本における特別支援教育行政、特に肢体不自由教育行政において先導的役割を果たし、文部科学省在職中には、学校における医療的ケアの体制づくりに尽力するとともにその全国的研修に力を注ぎ、学習指導要領の改訂にあたっては肢体不自由教育、重複障害教育、自治活動の部分において主導的な役割を担ってきた。現在も複数の大学で講義を担当するほか、全国の特別支援学校に講師として招聘されるなど後進の育成にも力を注いでいて、全国的な肢体不自由教育の充実・発展への貢献しています。
また、高木奨励賞を受賞された田中弘志氏は、長年に渡り医療型障害児入所施設において、二分脊椎・脳性麻痺・先天性疾患などの肢体不自由児・者に対する診療・研究・教育活動を行ってきた。今後、医療型障害児施設における診療・研究・運営に指導的な役割を果たすことが見込まれます。
贈呈式は、当協会総裁常陸宮殿下のご臨席を賜り、ねむの木賞・高木賞両賞委員会委員長の日本肢体不自由児協会遠藤浩理事長の挨拶に続き、当協会の岩谷力会長から受賞者それぞれに賞状が授与されました。
そして、厚生労働省、文部科学省及びこども家庭庁からの祝辞をいただき、ねむの木賞及び高木賞の受賞者代表からそれぞれ謝辞があり無事に終了しました。
贈呈式前には、常陸宮殿下と受賞者の方々とのご接見の時間がもたれました。
なお、上皇后陛下とねむの木賞受賞者とのご接見は、お代替わりに伴い令和元年度をもって終了しましたが、当協会より今年度の受賞者の皆様について上皇后陛下にご報告させていただきました。
ねむの木賞・高木賞は、療育関係者の間では、最高の栄誉ある賞として、昭和・平成・令和と引き継がれてまいりましたが、この2つの賞が引き続き療育に携わる方々のかけがえのない目標とされ、大きな励みとなるよう当協会の事業の柱として、継続してまいる所存です。
第57回ねむの木賞高木賞受賞者の皆様